インディゴ 青山一丁目 美容室 ITAYA

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2019/05/15 インディゴ 青山一丁目 美容室 ITAYA

綿製の服やジーンズの染色

 

繊維に強く定着しないため、着古したり洗濯を繰り返すうちに徐々に染料が落ちていく。

 

 

インディゴと言うのは簡単に言ってしまえば藍色の染料です。 

 

その性質で大きな特徴となるのが『不溶性』であると言う事。

 

そのため顔料としても用いる事ができる特性を持っています。

 

歴史の上ではウォードと呼ばれるアブラナ科タイセイ属の植物など、

 

様々な植物から採取されたという記録が残っているのですが、

 

現在では、熱帯植物のコマツナギ属から採取されるのが定番です。

 

かし今日では、ほぼ全てのインディゴが合成品で作られています。

 

天然のインディゴには不純物が多く入っており染めムラが出来ますが

 

合成のインディゴには不純物が無いため、鮮やかに染め上げられます。

 

そのため、コダワリの強い人はムラによる立体感のある藍色を求めて、

 

今でも天然のインディゴを使用したジーパンを好むひとも居ます。

 

インディゴの主な用途として挙げられるのはもちろんジーパンです。

 

世界中で約10億本以上のジーパンがインディゴで染められており、

 

他にもウール生地などをネイビーに染める為に使われていました。

 

ジーパン以外にも、食品添加物や着色料としても使用されたり

 

顔料であるという特性から絵の具としても使用されています。

 

インディゴは染料や印刷などに使用されてきた最も古い染料の1つです

 

日本を含むアジア各国でも何世紀にも渡って用いられてきており、

 

メソポタミアやエジプトといった古代文明でも使用されています。

 

グレコローマン期のヨーロッパが、主にインドからインディゴを輸入し、

 

インディゴを介してインドとギリシャが交友をしていたという事から

 

インディゴ染料の最も古い中心地はインドであったと言われています。

 

この染料を意味するギリシャ語の”indikon”が語源とされています。

 

かつてはタデ科のアイタデを使用してインディゴを作っていましたが、

 

琉球で栽培されるマメ科のインドアイの方が鮮やかだと重宝されています。

 

インディゴが普及したのは江戸時代に絹を使用する事が禁止された時で、

 

当時では絹の代わりの綿を染めるにはインディゴ以外に良い物が無く、

 

そのため綿の輸入と同時に栽培が始まり日本全域に普及しました。

 

1865年にドイツの科学者であるアドルフ・フォン・バイヤー氏がインディゴの研究を始め、

 

1880年に合成を成功させました。そこから3年後にその構造を報告して工業的手法が考案され

 

、1897年にドイツの化学メーカーBASFが実用的な手法を完成。

 

1913年には天然インディゴはほぼすべて合成染料になりました

 

 

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田村